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ただいま時代を創っております

Sexy Zoneが5歳になった話。

 

Sexy Zoneというグループが結成して、5年という歳月が過ぎた。

 

5年という歳月は長い様で短い様で、実際捉え方次第でどちらにも取れる。

 

事実私は5年前、中学3年生であった。高校受験も控えているなかで、正直そこまでがっつりと勉強しているわけではなかった。当時追いかけていた嵐が、アイドル誌に載らなくなって、テレビ誌を頻繁に購入していたのだが、そこでSexy Zoneの結成会見の記事があり、彼らのグループを知った。それから数か月が過ぎた3月に、正真正銘中島健人に落ちたのだ。沼はもうそこまで来ていた。そして高校に入学し、予想をはるかに超える予復習と課題と模試のオンパレードであり、私の息抜きは全てジャニーズに吸い取られ、そんな期間を3年過ごして大学に入学。で、今はその2年目である。こういう風に見ると長いように思われる5年。私の身でも色々あった5年。彼らに何もなかった訳ではない。

 

いちばん最初に所謂「格差」を感じたのは、少年倶楽部での「Sexy Summerに雪が降る」の衣装だったように記憶している。上3人は白い衣装を身にまとっているのに、下2人は黒いノースリーブスであった。「なんで?!」「分ける必要ある?!」

 

3人での活動が発表された「男never give up」の新曲発表会の時、今でも鮮明に覚えているのだが、私はショッピングモールに居た。高3だったが、その日は体育大会の練習で熱中症にかかり、ショッピングモールの食料品売り場で無料で手に入る氷で涼んでおり、その傍らTwitterでレポを漁っていた。最初はシングルのタイトルがレポで上がって、「男はあきらめないなら女はあきらめていいのか?!」みたいなクズ感想をツイートした記憶がある。その時はまだ全然良かった。しかし、次第に入る深刻なレポを見て、本当に辛かった。何より、私達に出来ることが皆無だということ。何もしてあげられない。少し涙を浮かべたような中島くんを次の日のワイドショーで見た時は本当に何も言えない感情に襲われた。SZ担の前に私は中島担である。彼を幸せにしてあげたいと瞬時に思ってしまった。

 

それから私は彼らに不信感を抱くようになった。

 

「今回だけだから!」と言ったその言葉。「あいつら俺らを超えてくるかもしれない」と言ったその言葉。「もう大丈夫だから!」と言ったその言葉。1つ1つ。1つ1つが私を不信感で覆うようになった。全部嘘じゃないか。そんなことないじゃないか。いつになったら2人は戻ってくるんだ。何様のつもりなんだ。

 

降りることすら考えなかったが、応援したいという感情はどんどん遠ざかっていった。

 

以前まで、つい去年までは嵐の櫻井翔さんを掛け持ちとしていた。担降りをしようかと思った時、本当に迷った。彼は私をここまで連れてきてくれた人だったからだ。何もするにも頭の中は彼でいっぱいであった青春時代。あの時を思い出すと降りるに降りれなかった。しかし、実際のところ、当時は彼よりも中島くんで頭がいっぱいであったし、櫻井さんが嫌いになったわけではないが、「好き」が薄れていくような感覚は既にあった。青春時代は「担降りなんて考えられない!」と思っていたが、いざこんな身になると、そうなるのも分かるなと思った。そう思う時点で、タイミングで、降りるべきだと察した。それだけでなく、最も降りようと思った理由があった。それは、5人に賭けてみようという決意であった。

 

私が嵐を好きになった時、彼らは彼らで既に完成していた。完成したカタチを好きになった。しかし、SZは違う。まだ発展途中である。でも、彼らに感じるものは並大抵のものではない。彼らならきっと今までのジャニーズをいい意味で壊せるような力を持っていると。彼らが時代を作る過程を見つめていたい。1つ1つの快挙に一緒に喜びを感じたい。当たり前の様で当たり前でないことに嬉しさを感じて生きていきたい。階段を上るその後姿を、近くで、何もうしろめたさを感じずに、その瞬間を見逃したくない。と。

 

今、色々な事情があって、我がグループに大きい格差は見られない。小さい格差はまだ見られるのが事実である。先日、暇という暇を持て余すために、ウェルセクで抜かれた回数を数えていたが、やはり聡マリはまだ少ない。まだ。今後は3人と同じくらい抜かれるといいなと思っている。

 

大きい格差がなくなった今、彼らがするべきことはなんだろう。最近Twitterでもよく言われているが、どう考えてもダンスを揃えることしかない。そもそも、5人はスーパールーキーなので、ジュニア歴も短いままデビューした。ゆえに経験値が少ないのは事実。だからパフォーマンス力がまだまだであるのも事実。その事実から目を背けてはいけないと思うのである。彼らが今のパフォーマンスをどのように思っているのかは分からないが、少なくとも私達ファンは甘えてはいけない。常に客観的に彼らを見つめ、良くない点を全てあげて、彼らにフィードバックする権利、あるいは義務があると思う。勿論そのビジュアルは素晴らしいものであり、かっこいい、可愛い、という感情でいっぱいになるのだが、その先である。その先が完成されないと彼らはすぐに居なくなってしまうような気がするのだ。

 

最近メディア露出も増え、注目されることも多くなり、個人での仕事ももらうようになったからこそ、その個人からグループに目が行き、ファンを獲得しなければならないと思うのである。グループを知っても、今のパフォーマンスでは「かっこいいな」で終わってしまう。ガチのファンを増やさないといけない。今までジャニーズなんて...と思うような人を引っ張って、沼に落とさないといけない。そのためには、そのビジュアルだけでは戦えない。ダンス、歌、コンサートでの演出、おしゃべり、キャラクターの確立、彼らにしかできない強み。全て兼ね備える必要がある。

 

人気が出ると、当然私達は今以上に彼らに会う回数が減る。でもそれでいい。そうなった頃には1回で満足できるような、そんな彼らを見れるに違いないから。人気が出れば出る程、今以上に彼らには素敵な作品が舞い込んでくるだろう。その作品を、これからも見つめていきたいと思う。中島健人くん、菊池風磨くん、佐藤勝利くん、松島聡くん、マリウス葉くん、この5人でないときっとSexy Zoneは成り立たない。私一人だと、出来ることも少ないけど、少しでも彼らの力になればいいなと思い、終わりにします。5歳の誕生日、おめでとう。